こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、 不思議で不気味で、Sendakの繊細なイラストを楽しめる絵本をご紹介したいと思います。1982年にコールデコットオナー賞(その年にアメリカで出版された絵本の最優秀賞)に輝いた作品です。
本について
今回ご紹介する絵本は、『Where The Wild Things Are』『Mr Rabbit And The Lovely Present』など、数多くの名作を世に送り出した、アメリカのニューヨークご出身のMaurice Sendakさんが文とイラストを手掛けた絵本、『Outside Over There』です。
1982年にコールデコットオナー賞を受賞した名作です。
YL 2.6~3.0程度 語数は349語 Lexile: AD940Lの本です。
本の内容のご紹介
表紙から分かるように、とても美しく繊細な絵で描かれた絵本です。
ただ、中を開くと、そこは不思議で不気味な、Sendakでしか描けないような世界観がぎゅっと詰まっています。
お父さんが海へと出かけている間、Idaという女の子が、赤ちゃんと2人で部屋にいる時のことでした。
Idaが赤ちゃんから目を離していた時に、怪しげな衣装に身を包んだゴブリンたちが、赤ちゃんを奪っていってしまいます…。氷でできた赤ちゃんを代わりに置いて…。
Idaは、お母さんの黄色いレインコートを身にまとい、赤ちゃんを探しに向かいましたが、この後、赤ちゃんを取り戻すことはできたのでしょうか…?
ゴブリンが赤ちゃんの代わりに置いていった氷の物体、ゴブリンたちの表情…。
「取り替え子」の民話を基にしたのではないかと考えられますが、その世界観は最後まで不思議で、不気味なものです。
もし気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この本には、『まどのそとのそのまたむこう』の邦題の和訳本も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
また、このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞や、コールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただいております。もしご関心があれば、以下の記事から、過去のコールデコット賞作品に関する記事をすべてチェックできますので、ぜひどうぞ。
Maurice Sendakさんの作品としては、以下の作品もご紹介したことがありますので、もしご関心があれば、どうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬