タドキストによる英語多読ブログ

1000万語以上の多読経験をもとに、多読の魅力を発信するブログです!本には魅力がいっぱい。英語の本を通して、人生を深く、豊かなものに。

「自由って、こんなにも遠かった」— 奴隷制度の時代を少年の視点で描く一冊 RTRシリーズLevel 3『From Slave to Soldier』のご紹介

こんにちは!

お立ち寄りいただき、ありがとうございます。

 

今回は、奴隷制度の時代を少年の視点で描く一冊をご紹介させていただきます。

 

 

本について

今回ご紹介する本は、Deborah Hopkinsonさんが文を、Brian Flocaさんがイラストを手掛けた本、『From Slave to Soldierです。

 

YL 1.6~2.0程度  語数は1,527語

シリーズ:Ready-to-ReadのLevel 3(RTR3)の本です。

 

本の内容のご紹介

今回ご紹介するのは、やさしい英語で書かれていますが、その内容は非常に重く、そして深く心に残る作品です。

 

舞台は、American Civil Warの時代のアメリカ。奴隷制度の中で生きる黒人少年Johnnyの姿を通して、当時の現実が描かれています

Johnnyの仕事は、奴隷として牛の放牧をし、乳しぼりをし、バターを作り、水を汲むこと。朝から晩までどれだけ懸命に働いても、感謝されることはありません。それどころか、放牧中に牛を失えば、厳しい体罰が待っていました。

 

両親を亡くし、身寄りは年老いたおじさんだけ。Johnnyにとって唯一の心の支えは、いつも一緒に働いていたラバのNellでした。辛い日々の中で、Nellに顔を寄せて涙をぬぐう場面は、とても印象的です。

 

そんなある日、Johnnyの前を北軍の兵士たちが行進していきます。そして彼らは、Johnnyに軍へ入らないかと声をかけます。自由への希望を感じながらも、Nellとの別れに苦しみ、Johnnyは大きな決断を迫られることになります。

 

軍に入った後も、Johnnyの迷いは消えません。「本当にこれでよかったのか」。不安を抱えながらも、彼はやがて重要な役割を担っていくことになります――。

 

この作品はフィクションですが、John McClineという実在した人物の体験をもとに構成されているとのこと。そのため、物語として読みやすい一方で、奴隷制度の過酷さや、人々が置かれていた現実が強く伝わってきます

 

本書の魅力は、歴史を「知識」としてではなく、「一人の少年の人生」として感じられる点です。教科書では見えにくい感情や葛藤が描かれているからこそ、「自由とは何か」「人間として生きるとはどういうことか」を考えさせられます。

 

英語自体は比較的やさしく、多読教材としても読みやすいレベルですが、内容は決して軽くありません。だからこそ、読み終わったあとに強い余韻が残ります。英語学習だけでなく、アメリカの歴史や人権について考えるきっかけにもなる一冊です。

「やさしい英語で、深いテーマに触れたい」。そんな方に、ぜひ手に取ってほしい作品です。

 

最後に

このブログでは、これまで多くの英語の本をご紹介してきています。

右のカテゴリーから、

・タイトル

・著者

・YL

・語数

・シリーズ

などから調べられますので、是非ご利用ください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、Happy Reading♬

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