こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、静かな町で、静かに揺れる少女の心をえがいた、Cynthia Rylantさんによる英語児童書をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介させていただくのは、Cynthia Rylantさんが手がけた児童書、『Rosetown』です。
YL 4.0~5.0程度 語数は20,622語 Lexile: 920Lの本です。
本の内容のご紹介
1970年代、アメリカ・インディアナ州の小さな町「ロースタウン」。
小学校4年生になった少女Flora Smallwoodは、この町で穏やかに暮らしています。
けれど、両親の別居という大きな変化が、彼女の心にそっと影を落としています。
本が大好きなフローラがよく通うのは、町の小さな古本屋「Wing and a Chair Bookshop」。母親が週に3日働いている本屋で、母親の勤務日にその静かな場所で過ごす時間が、彼女にとっての安心であり、心のよりどころです。
特に、4年生になって周りの友だちが急に大人びてしまい、自分の成長がついていないと感じるFloraにとっては、この本屋と、価値観を共有できる友人のYuryと過ごす時間が豊かな時間でした。
ある日、Floraのもとにひょっこり現れた白いしっぽの猫や、Yuryも同時期に飼うことになったコリー犬、Floraの両親を中心に、新しい友人を得たり、新しいことに挑戦したり、別れを経験したりします。
大きな事件は起こりません。ただ、日々の中にあるちいさな変化や気持ちの揺れが、丁寧に、優しく描かれていきます。
最後には、Cynthia RylantさんによるDiscussion Questionsが付されていて、クラス単位などで読んで、内容についてディスカッションできるようになっています。
成長物語や心の機微を丁寧に描いた本が好きな人、静かであたたかい物語を読みたい人におすすめの児童書です。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
右のカテゴリーから、著者や、シリーズや、語数や、YLなどの情報から多読図書を探すことも可能です。こちらも、ご利用ください!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬