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今回は、過酷な環境に閉じ込められた人間の悲劇を描いたアメリカ文学作品の簡略版をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介させていただくのは、Edith Whartonさんが手がけた本を、Susan Kingsleyさんが1,000語レベルの英語に簡略化したGraded Reader(段階別図書)、『Ethan Frome』です。
YL 3.2~3.4程度 語数は10,700語
シリーズ:Oxford Bookworms LibraryのStage 3(OBW3)【1,000語レベル】です。
本の内容のご紹介
19~20世紀にかけて活躍したアメリカ人女性作家Edith Whartonが1911年に発表した作品を、1,000語レベルの英語で簡略化した本です。
20世紀初頭のNew Englandでの暮らしは決して容易なものではなかった。
この本の主人公Ethan Fromeは、New Englandで農夫として働く男性。
本書では、いかめしい顔つきで痛々しく歩くEthan Fromeの姿を、語り手である無名の男が描写する場面から始まる。
52歳になるEthanは、ある事故に遭ってから体を不自由にし、顔つきも険しいものに変わってしまったという。この地に暮らすHarmon Gowという事情通が、Ethan Fromeに何が起こったのか語るという構成をとっている。
自分の母の世話をするために家に来たZeenaと結婚したEthanだったが、結婚後、Zeenaの体調は悪く、Zeena自身も自らの体調にしか関心がないかのような振る舞いだった。
口数は少なく、笑顔を見せないZeenaとの生活に息苦しさを感じていたEhtanの心に一筋の明るい光をもたらすのは、Zeenaのいとこであり、Zeenaたちの家の手伝いをして共に暮らすMattieだった。
Mattieは、父親が残した借金が原因となり、無一文で20歳の時にZeenaの家にやってきたのだった。明るく、魅力的なMattieは、Zeenaとは対照的であり、Ethanは次第に密かに心惹かれていく…。
そんなある日のこと。
Zeenaは自らの体調を診てもらいに出かけ、他の業務はしないよう医師から言われ、あるいはEthanの思いを感じ取ったのだろうか。新しいお手伝いを雇うという…。
行くあてがないまま、のないMattieだったが、ついにEthanの家を離れることになったが…。
果たして、この後起こったこととは…?
Ethanの顔つきや体がなぜ痛々しくなったのか、その真相とは…?
この作品は、抑圧された感情、義務と欲望の葛藤、そして過酷な環境に閉じ込められた人間の悲劇を描いた、アメリカ文学の中でも特に重厚で象徴的な作品のひとつです。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
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