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お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、抽象画の祖とされるカンディンスキー(1866―1944)の半生を描いたノンフィクションの絵本をご紹介させていただきます。
2014年のコールデコットオナー賞を受賞した名作です。
本について
今回ご紹介する絵本は、Barb Rosenstockさんが文を、Mary GrandPréさんがイラストを手掛けた絵本、『The Noisy Paint Box: The Colors and Sounds of Kandinsky's Abstract Art』です。
2014年のコールデコットオナー賞を受賞した名作です。
YL 1.8~2.2程度 語数は1,098語 Lexile: AD630Lの本です。
本の内容のご紹介
この本は、抽象画の祖と言われるロシア出身のカンディンスキー(1866―1944)の半生を描いたノンフィクションです。
モスクワの上流階級に生まれ、幼い頃からエリート教育を受けてきたKandinsky。
数学や科学や歴史に関する多くの本を読み、ピアノを習い、晩餐会にも出ていたが、Kandinskyの心に響くものはなかった。
Kandinskyの転機となったのは、叔母から小さな絵具箱をプレゼントされたことだった。
絵具箱を開き、色を混ぜ合わせると、彼の耳には色から声が聞こえてきたのだった。
もちろん、周りの大人たちには理解してもらえない。
しかし、彼の耳には、確かに魔法の交響曲が聞こえてきたのだった。
彼にとっては、"The Noisy Paint Box"(賑やかな絵具箱)だった。
その日以来、絵画に夢中になるのに時間はかからなかった。
大学での勉強を終えて、他の大人の期待に沿うよう弁護士になるための勉強をしている時も、色が奏でる音を無視することはできず、物理的には見えない絵を表現していくことになる…。
抽象画の原点である。
本当に好きなものと出会うことの重要性、他から評価や理解をされなくても自分が信じたことを貫くことの大切さを学ばせてくれる絵本です。
メッセージ性も高い本なので、これから自分の生き方を決めていく中高生に読んでもらいたい作品ですが、大人が読んでも読みごたえがあります。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この本には、『にぎやかな えのぐばこ カンディンスキーのうたう色たち』の邦題で和訳も出ていますので、合わせてご紹介させていただきます!
この絵本は、コールデコットオナー賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。
erelc.hatenablog.comerelc.hatenablog.com
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬