こんにちは。
今回は、イギリスで出版された絵本に授与される名誉ある賞、ケイト・グリーナウェイ賞をじめ、数々の賞 に輝いたご経歴をお持ちの児童文学作家、John Burninghamさんの最後の作品となった、喪失と悲しみを繊細に描いた絵本をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介させていただくのは、数多くの名作を世に残されて2019年に亡くなられた、日本でもファンの多い、イギリス人児童作家・イラストレーターのJohn Burninghamさんとその奥様のHelen Oxenburyさんが文とイラストを手掛けた絵本、『Air Miles』です。John Burninghamさんの最後の作品です。
YL 0.8~1.2程度 語数は355語です。
本の内容のご紹介
犬のMiles。
少年のNormanと、その母のAliceの家で飼われていた犬です。
Milesも年老いて、以前のようにボールを勢いよく追いかけたりしなく
なりました。散歩に出かければ足を怪我してしまうことも増え、
NormanやAliceが呼びかけても聞こえなくなってしまうことも増えました。
Normanは、Milesを元気づけるために、以前、Milesのために車を作ってくれた
ご近所さんのHuddyさんに相談に行くことにしました。
Huddyさんは、小型飛行機を製作中で、そのコックピットに入る大きさの
パイロットが見つかれば、試しに飛ばしてみることができると言います。
Milesは、すぐに飛行機の操縦の仕方を覚えました。
そして、空高く飛行機で駆け抜けます。
ただ、戻ってきたらMilesはぐったりしてしまい、一日中寝込んでしまいます。
そして、また元気になると飛行機で駆け抜けます。
地球の綺麗な景色に出会うのでした。
ところがある日、Milesは思い立ったように飛行機に向かい…。
愛する存在を失った時の喪失感と悲しみを、繊細に描いた作品です。
この本がBurninghamさんの遺作となったことと重なり、読んだ後には、心にジーンと余韻が残ります。
Burninghamさんの家で実際に飼っていた犬をもとにしたお話とのことです。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
このブログでは、この本以外でもJohn Burninghamさんの絵本を紹介した記事もありますので、もしご関心があれば合わせてチェックしてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading!!