こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
数多くいる絵本作家の中でも、20世紀中頃を中心に活躍されたVirginia Lee Burtonさんをご存知でしょうか?
コールデコット賞を受賞することになった『The Little House』だけでなく、『Choo Choo』など、数多くの名作を世に残された方です。日本語の『ちいさいおうち』や、『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』でご存知の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
乗り物や家などを主人公に綴ったお話を世に出されたVirginia Lee Burtonさんによる、除雪車のKatyを主人公にした英語の絵本をご紹介させていただきたいと思います。
本について
今回紹介するのは、Virginia Lee Burtonさんが1943年に発表した『Katy and the Big Snow』です。今から80年ほど前の古典的な本であり、今でも読み継がれている本です。
YL 1.6~2.0程度 語数707語 Lexile: 520Lの絵本です。
本の内容のご紹介
夏にはブルドーザーとして、工事現場の砂を寄せたり、時には池に落ちた機関車を引っ張り上げたりして活躍していました。
その仕事が大変な物であるほど力が湧いてくる―そんな働き者で、皆に愛され、信頼されているのがKatyです。
夏も活躍しているKatyでしたが、もっと仕事を楽しみにしていたのは除雪車としての冬の仕事です。ただ、冬場の雪量はそれほど多くなく、小型の除雪車が出動すれば十分なことが多く、Katyの出番はそれほど多くありませんでした。
ある冬の日のこと。
朝から小雨が降り続き、やがて本降りになった雨は雪に変わりました。
雪はどんどん降り積もり、どんどん嵩を増していきます。
やがて1階の高さまで雪が積もり、さらに2階の高さまで降り積もってしまいました…。
降り積もる雪の影響で街の機能はすっかり止まってしまい、病人を病院へ運ぶこともできなくなってしまいました…。
そこに颯爽と登場したのがKatyです。
力強く雪を搔きながら、街に道を作ってゆきます。
助けを呼ぶ声が聞こえればそこまで行って除雪し、火事が起こっていてば現場まで消防車が辿り着けるように除雪をします。
力強く、着実に、街の機能を回復してゆく、Katyの活躍について気になれば、ぜひぜひ、ご自身で味わってみてくださいね!
温かみのあるイラストもとっても素敵です。
最後に
この本には、『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃ』の邦題で和訳版も刊行されていますので、併せてご紹介させていただきます。
このブログでは、Virginia Lee Burtonさんが1952年に発表した『Maybelle the Cable Car』などをご紹介したこともありますので、合わせて以下にリンクを貼っておきます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬