こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、メキシコのクリスマスの伝統が学べる素敵な名作英語絵本をご紹介させていただきます。1960年にコールデコット賞を受賞した作品です。
本について
今回ご紹介する絵本は、Gail E. Haleyさんが文とイラストを手掛けた絵本、『Nine Days to Christmas: A Story of Mexico』です。
1960年のコールデコット賞(その年の年間最優秀絵本賞)を受賞した古典的作品です。表紙に金メダルが輝いています。
YL 2.0~2.5程度 語数は2,805語 Lexile: 510Lの本です。
本の内容のご紹介
この絵本では、メキシコのクリスマスを迎える様子がCeciという少女の視点から書かれています。
メキシコでは、クリスマスまでの9日間はポサダという特別なお祝いをします。
ポサダとは毎晩違う家で行われるパーティーのことで、吊るされたピニャータを当て割るのが特に盛り上がりを見せます。
幼稚園に入ったCeciは、今年からポサダに参加することを認めてもらってワクワク。
自分のピニャータも選べるので、胸が高鳴る気持ちです。
Ceciはメキシカンマーケットに出かけて、数多く吊るされたピニャータの中からお気に入りのものを探します。ピニャータたちも、「自分を選んで」とCeciに語り掛けてきます。もちろん、お母さんには聞こえなくて、Ceciにしか聞こえない声で。
Ceciは大きな星型のピニャータを選んで、家に持ち帰り、中に果物やお菓子などを入れて、いよいよポサダの日を迎えます。
ところが当日、ピニャータが子どもたちに割られるのを見るのが悲しくなってしまいます。そして、誰かが割った音がした時には、物陰に隠れてしまいます…。
初めてのポサダを迎えた少女の心境が繊細に描かれていて、この日を境に成長を遂げていく姿が印象的な素敵な絵本です。
メキシコの文化や風習を学ぶのにもよい本です。
気になれば、是非チェックしてみてくださいね!
最後に
この本には、『クリスマスまであと九日―セシのポサダの日』の邦題で和訳版も刊行されています。
また、この本の朗読をした動画もありましたので、合わせてご紹介させていただきます。この音声を聞きながら読んでみてもいいと思います!
この本の作者、Marie Hall Etsさんの本としては、以下の本もありますので、ご関心があれば合わせてどうぞ。
この絵本は、コールデコット賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。
他のコールデコット賞作品の同時期のいくつか、すでにご紹介した本もありますので、リンクを貼っておきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬