こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、自然とともに生きる家族の姿が情感豊かに描かれた名作絵本をご紹介したいと思います。1980年のコールデコット賞に輝いた作品です。
本について
今回ご紹介する絵本は、Donald Hallさんが文を、Barbara Cooneyさんがイラストを手掛けた絵本、『Ox-Cart Man』です。1980年にコールデコット賞に輝いた名作です。
YL 2.5~3.0程度 語数は654語 Lexile: AD1130Lの本です。
本の内容のご紹介
お話は収穫の時期を迎えた秋、10月から始まります。
自給自足の生活を営む家族がこの本の登場人物です。
この家族の父親であり、Ox-Cart Manであるこの表紙に描かれている男性は、荷車に、羊毛、奥さんが羊毛から手作りで編んだショール、娘が手作りで作ったミトン、家族で作ったロウソク、息子がカバノキから彫って作った箒、それに自分たちで育てたジャガイモ、リンゴ、はちみつ、かえで糖、庭にいるガチョウから落ちた柔らかい羽根などを積み込みます。
お父さんは、荷車を引いて、遠く離れたポーツマスの市場に歩いて売りに行きます。家族の思いも背負いながら。
そして、積み込んだ手作りの物に加え、荷車も、牛も売って、冬に必要な物を買いそろえて戻ってきます…。
そして冬を迎え、春を迎え、次の収穫の秋が巡ってくる…。
自然とともに生きる家族の姿が、情感豊かに描かれています。
お父さんが牛とお別れのキスを交わすシーンはとっても印象的です。
ぜひ、ご自分の目で確かめてみてくださいね!
秋から冬、そして春へと、継続して時間が流れていることが、一文を長くした英文から感じ取ることができます。
例えれば、日本の昔話のような、古き良き時代のイギリスを思い起こさせるような絵本です。
最後に
この作品は、『にぐるまひいて』の邦題で和訳版も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
この本のイラストを手掛けたBarbara Cooneyさんの本として、他にも以下の本をご紹介したことがあります。ご関心があれば、合わせてどうぞ!
なお、このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞や、コールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただいております。もしご関心があれば、以下の記事から、過去のコールデコット賞作品に関する記事をすべてチェックできますので、ぜひどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬