こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、シュールで少し薄気味悪い余韻が残る文字のない絵本をご紹介させていただきます。1981年のコールデコットオナー賞を受賞した作品です。
本について
今回ご紹介するのは、ニュージャージーご出身のイラストレーターであり、児童作家のMolly Bangさんが手掛けた文字のない絵本、『The Grey Lady and the Strawberry Snatcher』です。
1981年にコールデコットオナー賞(その年の絵本の優秀賞)を受賞した絵本です。
YL 0.0、語数はタイトルだけの7語の本です。
本の内容のご紹介
グレー色の服を着た女性がイチゴを小さな箱いっぱいに購入しました。
笑顔で家路につきます。
すると、この女性の後をつける、青色の大きくて長い手足をして、帽子を目深にかぶった、何とも薄気味悪い男が、女性のイチゴを奪い取ろうと後をつけ始めました…。
正体不明のこの男の後には小さなキノコが生えてきて、何とも気味が悪い。
この不気味なイチゴ泥棒が女性からイチゴを奪い取ろうとした時でした。
グレー色の女性は間一髪で気づいてイチゴを守り、バスに乗り込むことに成功しました。
ところが、この不気味なイチゴ泥棒は、グレー色の女性がバスから降りた後でも、追いかけてきます…。
グレー色の女性はイチゴを奪われてしまうのでしょうか…?
気になれば、是非、ご自身の目で確かめてくださいね!
シュールで、少し薄気味悪い余韻が残る、印象深い絵本です。
文字がないのに、ここまで惹きつけられてしまうMolly Bangさんのイラスト技術の高さにも脱帽です。
最後に
また、この本の作家、Molly Bangさんの作品として、以下の本もご紹介したことがありますので、よろしければどうぞ。
このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞や、コールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただいております。もしご関心があれば、以下の記事から、本書を含め、過去のコールデコット賞作品に関する記事をすべてチェックできますので、ぜひどうぞ。
また、これまで文字のない絵本、あるいは文字がほとんどない絵本として紹介した記事には、以下のものがあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬