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今回ご紹介させていただくのは、自分の名前から家族の歴史と思いを知る少女を描いた、温かい、ふんわり、ぽかぽかした絵本です。2019年のコールデコットオナー賞とキーツ・オナー賞に輝いた作品です。
本について
今回ご紹介させていただくのは、ペルーのリマご出身で現在はアメリカのアリゾナに暮らすJuana Martinez-Nealさんが文とイラストを手掛けた絵本『Alma and How She Got Her Name』です。2019年のコールデコットオナー賞とキーツ・オナー賞に輝いた名作絵本です。
YL 0.5~0.7程度 語数は341語 Lexile: 490Lの絵本です。
絵本の内容のご紹介
表紙に描かれている女の子の名前は、Alma Sofia Esperanza José Pura Candela。
とっても長い名前であることをAlmaはよく思っていませんでした。
そしてある日、お父さんにそのことを伝えると、お父さんはAlmaの名前のお話をしてくれたのでした。
まず、お父さんが始めたのはSofiaの由来について。
「Sofiaというのは、君のおばあちゃんの名前なんだよ。本や詩やジャスミンのお花が好きだったんだ。もちろん、お父さんのこともたくさん愛してくれたよ。」と語り掛けます。
Almaは、Sofiaおばあちゃんのお話を聞いて、自分も本が好きだし、お花が好きだし、やっぱり、私はSofiaだ、と感じてゆきます…。
そして、お父さんが次に教えてくれたのは、Esperanzaの由来について。
「Esperanzaというのは、君のひいおばあちゃんの名前なんだよ…。」と語り掛けます。
スペイン語圏の名前はとっても長いですよね。でも、Almaのように、自分の先祖の名前が自分の名前の一部になっているというのは、何だか素敵ですよね。
読んでいて、心が温かく、ゆるく、ぽかぽかした気持ちになれる癒し系の絵本です。
柔和なイラストも可愛らしくていいですよね。
気になれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
最後に
この本は、日本語版でも『アルマの名前がながいわけ』の邦題で刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
また、このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞を受賞した絵本を紹介させていただきました。もしご関心があれば、合わせてチェックしてみてくださいね。
キーツ賞については、以下の記事で紹介しています。もしキーツ賞とは何かを知りたい方は、以下もどうぞ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬