タドキストによる英語多読ブログ

1000万語以上の多読経験をもとに、多読の魅力を発信するブログです!本には魅力がいっぱい。英語の本を通して、人生を深く、豊かなものに。

多読と研究

映画を見て、本を読むことで、未知語の習得が進んだことを報告した論文、Dupuy & Krashen (1993)のご紹介

こんにちは♪ お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 このブログで、以前、「多読を行うことで語彙力向上にどのような効果を与えるのか」に関して、Waring & Nation (2004)や、Cho & Krashen (1994)、Pitts, White, & Krashen (1989)、Day, Omura, & Hi…

多読の効果を多方面から検証した初期の重要な研究、Mason & Krashen (1997)のご紹介

こんにちは! お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 今回は、多読が英語習得に果たす大きな役割を世界に知らしめることになった、たいへん重要で、有名な論文の1つ、Mason & Krashen (1997)をご紹介させていただきます。 論文のデータ 論文の内容のご…

多読研究の第一人者が、現在の多読、今後の多読を語った研究 Day (2015)のご紹介

こんにちは! お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 以前、このブログでは、多読研究の金字塔ともいえる、Day & Bamford (2002)による、多読の10原則(top ten principles for extensive reading)についてご紹介しました。 erelc.hatenablog.com 今…

Day & Bamford (2002)による「多読10原則」に触発された多読図書の著名著者による論文、Prowse (2002)のご紹介

こんにちは! お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 以前このブログでは、「多読とはどういうものか」に関して多読の10原則(top ten principles)を掲げ、多読研究で900近い引用がされている論文、Day & Bamford (2002)をご紹介しました。 erelc.hat…

「多読とはどういうものか?」に関して、世界で最も参照されている10原則を提唱した論文、Day & Bamford (2002)のご紹介

こんにちは。 お立ち寄りいただきありがとうございます。 多読(extensive reading)という言葉は耳にしたことがあるかと思いますが、それでは、「多読とはどういうもの?」と聞かれると、さまざまな答えが返ってくるかもしれません。 今回は、多読とは何か…

日本で多読の効果を広めた豊田高専の多読成果 Nishizawa, Yoshioka, & Fukada (2010)の論文のご紹介

こんにちは♪ お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 以前このブログでは、豊田高専の多読の成果をご紹介させていただきました。 erelc.hatenablog.com 今回は、豊田高専の多読授業の成果をまとめた論文、Nishizawa, Yoshioka, & Fukada (2010)をご紹介…

Graded Readersが語彙習得のために優れた教材であることをデータで示した先駆的な研究 Wodinsky & Nation (1988)のご紹介

こんにちは♪ お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 以前より、このブログでは、語彙研究や多読研究の世界的な第一人者でいらっしゃるPaul Nation博士の論文をいくつか紹介させていただきました。 今回も、Nation先生による共著の論文の1つで、もう30…

日本人高校生と大学生を対象に、読むことが語彙習得につながる可能性を示した論文、Day, Omura, & Hiramatsu (1991)のご紹介

こんにちは♪ お立ち寄りいただきありがとうございます。 今回は、多読研究の世界的な第一人者でいらっしゃるRichard Day教授が執筆者に名を連ね、読むことによって語彙が習得されるかを研究した論文、Day, Omura, & Hiramatsu (1991)の概要をご紹介させてい…

「Graded Readersを選ぶ目」を養える、古典的なGraded Readers研究論文 Hill & Thomas (1988)のご紹介

こんにちは! お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 このブログでは、以前、1993年当時のGraded Readersの出版状況や課題などがわかる研究として、Graded Readers研究の第一人者でいらっしゃる、Thomas & Hill (1993)の論文をご紹介させていただきま…

アメリカの大学生を対象に、多読授業が楽しく、効果的だと支持されることを示したMcQuillan (1994)とDupuy (1997)の研究のご紹介

こんにちは♪ お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 多読授業がいろいろな学校で行われていると思いますが、生徒さんからも「楽しい」とか「効果的」と支持されることが多いこともよく聞きますよね。これは、国内外を問わない傾向のようです。 今回は…

英語圏の大学入学を希望する学生にも多読が受け入れられたことを報告した論文、Macalister (2008)のご紹介

こんにちは。 お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 アメリカやイギリスの大学で学ぼうとなったら、専攻が何であれ、高い英語力が必要ですよね。英米などの大学で学びたい方向けの英語学習や、英語教育のことを、English for Academic Purposes (EAP)…

多読の効果を世界に印象づけたフィジーでの記念碑的な取り組み"Book Flood"をまとめたElley & Mangubhai (1981)のご紹介

こんにちは♪ お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 日本で多読三原則が広がるきっかけになった、2002年の酒井邦秀先生の『快読100万語!ペーパーバックへの道 (ちくま学芸文庫)』よりも10年以上前、世界で多読が大きな注目を浴びるきっかけとなった取…

マレーシアの地方の中学校で多読を根づかせた取り組みを報告した論文、Mohd Asraf & Ahmad (2003)のご紹介

こんにちは。 今回は、マレーシアの地方の中学生に導入した多読指導の実践報告論文のMohd Asraf & Ahmad (2003)をご紹介させていただきます。 マレーシアといえば、多言語国家。母語(人によって異なりますが)だけでなく、英語や中国語なども流暢に使う人が…

Graded Readersが語彙習得に与える可能性についてコーパスを使って迫った研究 Nation & Wang (1999)のご紹介

こんにちは。 以前、このブログでは、英語の語彙研究の世界的な権威でいらっしゃるニュージーランドのVictoria UniversityのPaul Nation博士の論文について、いくつかご紹介させていただきました。 今回ご紹介させていただくのは、Graded Readersが語彙習得…

英語ネイティブの子ども用の読み物を読みやすくする語彙リストを提案した研究論文Macalister & Webb (2019)のご紹介

こんにちは。 以前、このブログでは、「英語ネイティブ用の本は、子ども用であってもなぜ難しい?」に関して論考したWebb & Macalister (2019)の論文をご紹介しました。 erelc.hatenablog.com 今回ご紹介するのは、Webb & Macalister (2019)と同じ著者による…

"narrow reading"が語彙習得に果たす意義を示したSchmitt & Carter (2000)のご紹介

こんにちは。 6月も中盤になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 今回は、多読と関連する"narrow reading"に関する論文をご紹介したいと思います。"narrow reading"とは、同じトピックの本(英文)を読むことを指します。つまり、「アメリカの公民権運動…

「文脈から語の意味を推測しやすい条件とは?品詞とは?」に迫った研究論文Liu & Nation (1985)のご紹介

こんにちは。 蒸し暑くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。 このブログでは、以前、多読で語彙を習得するためには、その語を推測できるような文脈があることが重要であることを示唆したWebb (2008)の論文をご紹介しました。 erelc.hatenablog.com …

日本の高校生を対象に多読指導を行い、読解速度が向上したことを報告した論文Iwahori (2008)のご紹介

こんにちは。 お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 以前、このブログで、日本の高校生に10分間の多読を行うことで読解速度の向上が見込めることを示した、Fujita & Noro (2009)の論文をご紹介させていただきました。 erelc.hatenablog.com 今回は、F…

「未知語に出会った時、その意味を正しく推測する人の特徴は?」を探究した論文 Teng & He (2015)のご紹介

こんにちは。 以前、このブログで、中国のNanning UniversityのFeng Tengさんによる以下の論文についてご紹介させていただきました。今回、またFeng Tengさんを著者に含む研究で、英語を読む際に未知語に出会った時の推測に関する研究をご紹介させていただき…

学習者にとっても「読む」ことが語彙の習得につながることを示唆した研究論文 Pitts, White, & Krashen (1989)のご紹介♪

こんにちは♪ このブログで、以前、「多読を行うことで語彙力向上にどのような効果を与えるのか」に関して、Waring & Nation (2004)やCho & Krashen (1994)の論文を紹介させていただきました。 erelc.hatenablog.com erelc.hatenablog.com 今回は、読むことが…

「多読で語彙を習得するためには、その語を推測できるような文脈があることが重要」であることを示唆したWebb (2008)の論文のご紹介♪

こんにちは♪ お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 以前、このブログでは、繰り返しの回数と、付随的な語彙習得との関係を明らかにしようとしたレビュー論文、Uchihara, Webb, & Yanagisawa (2019)をご紹介させていただきました。 erelc.hatenablog.c…

「英語ネイティブ用の本は、子ども用であってもなぜ難しい?」に関してWebb & Macalister (2019)の論文で述べられていた3つの理由

こんにちは♪ 多読を楽しまれている方のほとんどは、Oxford Reading Tree (ORT)をご存知ですよね。ORTは、元々、イギリスの小学校の英語(彼らにとっては、国語)の授業で使われていたシリーズであることは、多くの方がご存知ではないでしょうか? 多読では、…

多読がTOEICのリーディングスコア伸長に効果的であることを報告した論文、Rutson-Griffiths & Rutson-Griffiths (2018)のご紹介♪

こんにちは♪ このブログでは、これまで多読とTOEICテストのスコアの関係について報告した、Storey, Gibson, & Williamson (2006)と、O'Neil (2012)の2つの論文をご紹介しました。 erelc.hatenablog.com erelc.hatenablog.com 今回は、O'Neill (2012)から6年…

「英語習得のためには多読は"must"である」ことを熱く論じた、Waring (2006)の論考のご紹介♪

こんにちは♪ 今回は、多読研究の世界的な権威の一人でいらっしゃる、岡山のノートルダム清心女子大学で、多読図書の中で高い人気を誇るFoundations Reading Library (FRL)シリーズや、Cengage Page Turners (CPT)シリーズを手掛けるRob Waring先生が、2006年…

日本の高校生に10分間の多読を行うことで読解速度の向上が見込めることを示した、Fujita & Noro (2009)の論文のご紹介♪

こんにちは♪ 以前、このブログでは、多読が読解速度や読解力に与える影響を調べた研究として、Bell (2001)や、Tanaka & Stapleton (2007)の論文をご紹介させていただきました。 erelc.hatenablog.com erelc.hatenablog.com 今回ご紹介させていただくのは、日…

多読によって新しい語彙がどの程度定着するのかを研究した初期の事例研究 Cho & Krashen (1994)のご紹介♪

こんにちは♪ このブログで、以前、多読を行うことで語彙力向上にどのような効果を与えるのかに関して、Waring & Nation (2004)の論文を紹介させていただきました。 erelc.hatenablog.com 今回は、多読の実践によって新しい語彙がどの程度定着するのかを事例…

「Graded Readersの読みやすさを左右する要因は、語彙と文法以外に何がある?」に答える、Gillis-Furutaka (2015)の論文のご紹介♪

こんにちは♪ お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 以前、このブログではGraded Readersとは何かに関する記事を書かせていただきました。また、Graded Readersが英語力に与える可能性に迫ったNation & Deweerdt (2001)や、1993年当時のGraded Readers…

「英語学習者が最低限覚えるべき語彙は?」に答えるNation & Hwang (1995)の論文のご紹介♪

こんにちは♪ 以前このブログでは、語彙研究の世界的な権威でいらっしゃるPaul Nation博士の論文をいくつか紹介させていただきました。 erelc.hatenablog.com erelc.hatenablog.com erelc.hatenablog.com erelc.hatenablog.com 今回は、またPaul Nation博士の…

多読導入プログラム前後で、TOEICのReadingスコアを比較した研究 O'Neill (2012)のご紹介♪

こんにちは♪ 早いもので、5月も5週目に入りましたね。今週も、笑顔で過ごしていきましょうね♪ 以前、このブログで、日本人の大学生を対象にした多読実践がTOEICのスコアに与える影響について調査したStorey, Gibson, & Williamson (2006)をご紹介させていた…

Foundations Reading Libraryシリーズの魅力に2つの側面から迫った論文McLean (2014)のご紹介♪

こんにちは♪ このブログでは、以前、日本人にとても人気の高いGraded Readersのシリーズの一つ、Foundations Reading Library (FRL)シリーズについてご紹介させていただきました。 とっても読みやすい英語で書かれた、高校生を主人公にした、快読できる、お…

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