タドキストによる英語多読ブログ

1000万語以上の多読経験をもとに、多読の魅力を発信するブログです!本には魅力がいっぱい。英語の本を通して、人生を深く、豊かなものに。

女の子と猫の素敵なお話。1941年にコールデコットオナー賞を受賞した古典的絵本『April’s Kittens』のご紹介

こんにちは!

お立ち寄りいただき、ありがとうございます。

 

今回は、女の子と猫の素敵なお話を描いた英語絵本をご紹介させていただきます。1941年のコールデコットオナー賞を受賞した作品です。

 

 

本について

今回ご紹介する絵本は、Clare Turlay Newberryさんが文とイラストを手掛けた絵本で、1941年にコールデコット・オナー賞を受賞した、April's Kittensです。

 

YL 2.5~3.5程度  語数は2,909語の本です。

Clare Turlay Newberry

本の内容のご紹介

6歳の女の子Aprilは、父、母、黒猫のShebaと一緒にニューヨークの狭いアパートの一室で暮らしていた

多くの人が住むニューヨークではこの大きさのアパートがやっと。

スペースの関係もありAprilはいまだにベビーベッドで寝ていた。

 

当然、このアパートで飼える猫もShebaの一匹だけ

父はShebaに家族を持たないように、よく話しかけていた。

 

ところがShebaに3匹の子猫が誕生する

Aprilは子猫の誕生を喜んだが、このアパートには全部で4匹の猫を飼う余裕はない。

Aprilは3匹の猫を誰かに譲るしかなくなったのだ。

しかし、どの猫を譲ればいいのだろうか…。

 

知人の知り合いの訪問で子猫が一匹、また一匹と引き取られていき、残ったのは子猫のBrendaと母猫のSheba。

 

このジレンマに対して、Aprilに訪れた結末とは…?

最後は心温まる結末が待っています。

猫好きの方に特におすすめの素敵なお話です。

繊細なイラストも素敵です。

 

気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!

 

最後に

この本には、『エイプリルと子ねこ』の邦題で和訳版も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。

 

また、この絵本は、コールデコット・オナー賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。

他の同時期のコールデコット賞作品の何作品かも合わせてリンクを貼っておきます。

erelc.hatenablog.com

 

erelc.hatenablog.com

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erelc.hatenablog.com

  

erelc.hatenablog.com

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、Happy Reading♬

「鉄のカーテン」の内側を描いた自伝―2008年にコールデコットオナー賞を受賞した『The Wall』のご紹介

こんにちは!

お立ち寄りいただき、ありがとうございます。

 

今回は、東西冷戦時代を象徴する「鉄のカーテン」の内側から描いた自伝的絵本をご紹介させていただきます。

2008年のコールデコットオナー賞を受賞した名作です。

 

 

 

本について

今回ご紹介する絵本は、Peter Sisさんが文とイラストを手掛けた絵本、『The Wall: Growing Up Behind the Iron Curtain』です。

2008年のコールデコットオナー賞を受賞した名作で、表紙に銀メダルが輝いています。

 

YL 3.5~4.5程度  語数は4,206語   Lexile: AD760Lの本です。

 

本の内容のご紹介

著者は、20世紀半ばにチェコスロバキアで生まれ、1997年には『Starry Messenger』でコールデコットオナー賞を受賞し、この作品で2回目の受賞となった著名な絵本作家である。

 

Peter Sis


2007年に発表した本書は、著者の絵本作家としての原点を知ることができる自伝の絵本である。

 

物心ついたころから絵を描くことが好きだった著者であったが、米ソ間の冷戦の激しさが増す中で幼少期、青年期を過ごすことになる。

 

共産圏であるチェコスロバキアでは、子どもであっても自由を奪われ、国の方針は全てモスクワからの指示で決まっていた。

 

共産圏の象徴である赤い旗や星は町の至る所に設置され、社会主義活動への参加も、ロシア語の学習も強制

 

電話は盗聴され、手紙は検閲され、西側諸国のラジオは禁止される。

西側諸国の考えに同調することは許されず、反社会主義的な行動をとれば密告される…。

 

押しつぶされそうな生活を送る中で、隙間を縫うように入ってくる西側諸国のロックンロールやコカ・コーラや長髪スタイルなどは、まさに著者にとっては輝かしい羨望の的であった。

 

この抑圧された気分や生活に沿うように、本書のイラストは基本的に白黒で描かれ、唯一、共産圏の省庁の赤色だけがカラーで描かれることで強いインパクトを出している。

 

また、アレクサンデル・ドゥプチェクが国のリーダーとなり、いわゆる「プラハの春」を謳歌できた期間のみがカラーで描かれている

 

鉄のカーテンの内側を自伝的に描いた本書は、大人でも読み応え十分である。

世界平和が脅かされている今日、じっくりと味わって読みたいし、教材としても活用できる絵本である。

 

気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!

 

最後に

この本には、『かべ―鉄のカーテンのむこうに育って』の邦題で和訳版も刊行されています。合わせてご紹介させていただきます。

 

この絵本は、コールデコット賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。

erelc.hatenablog.com

 

他にも、この作品とほぼ同時期に受賞を受けたコールデコットオナー作品について紹介した、以下の記事があります。

erelc.hatenablog.com

erelc.hatenablog.com  

erelc.hatenablog.comerelc.hatenablog.com

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最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、Happy Reading♬

イギリスのコーンウォール地方の民話をもとにしたコールデコット賞受賞作品、『Duffy and the Devil』のご紹介

こんにちは!

お立ち寄りいただき、ありがとうございます。

 

今回は、月の明かりで寝る前の夜のひと時を楽しむ子どもたちの姿を、美しく、生き生きと描いた英語絵本をご紹介させていただきます。1974年にコールデコット賞を受賞した作品です

 

 

本について

今回ご紹介する絵本は、Harve Zemachさんが文を、Margot Zemachさんがイラストを手掛けた絵本、『Duffy and the Devil』です。

1974年のコールデコット賞(年間最優秀絵本に授与される賞)を受賞した作品です。

 

YL 3.0~4.0程度  語数は2,260語   Lexile: 860Lの本です。

 

本の内容のご紹介

イギリスの地主であるラヴェル氏には妻がおらず、お手伝いのジョーンおばさんが身の回りのお世話をしていた。

 

しかし、ジョーンおばさんは目が弱くなってしまい、家事をこなすのが困難になってしまった。そこである日、ラヴェル氏は新しいお手伝いを探すために町に出かけることにした

その道中、ダフィという若い娘を役立たずと、ほうきで追いまわしている女性と出会う。何でも、ダフィは家事をしないで一日中男と遊んでいるというのだ。

一方、ダフィは仕事をしているのに認めてもらえないと涙ながらに語り掛けたのだ。

 

ラヴェル氏は、ダフィを引き取って家に連れて帰ることにした。

家に着くと夕食を食べさせてもらい、その後は屋根裏で糸を紡いでダフィ氏の靴下などを作るように指示される。

 

しかし実際は裁縫などできないダフィは、「こんな仕事は小悪魔がやってくれればいいのに」と愚痴る。すると、どこからか小悪魔が現れ、ものの数分で高品質の靴下を作り上げる

 

そして、三年間はダフィの代わりに裁縫をするが、三年たってもこの小悪魔の名前が分からなければ、ダフィを連れ去るという…。

 

この「コーンウォール版ルンペルシュティルツヒェン」のお話の結末はいかに…?

もし気になれば、1974年のコールデコット賞に輝いたこの作品を読んでみてくださいね!

 

最後に

Margot Zemachさんの他の名作としては、以下の本をご紹介したことがあります。

erelc.hatenablog.com

 

この絵本は、コールデコット賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。

他のコールデコット賞作品の何作品かも合わせてリンクを貼っておきます。

erelc.hatenablog.com

 

erelc.hatenablog.com

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最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、Happy Reading♬

20世紀に活躍した詩人William Carlos Williamsを描いた素敵な言葉に包まれたコールデコットオナー賞作品、『A River of Words』のご紹介

こんにちは!

お立ち寄りいただき、ありがとうございます。

 

今回は、20世紀に活躍した詩人William Carlos Williamsを描いたノンフィクションの英語絵本をご紹介させていただきます。2009年のコールデコットオナー賞を受賞した名作です。

 

 

 

本について

今回ご紹介する絵本は、Jen Bryantさんが文を、Melissa Sweetさんがイラストを手掛けた絵本、『A River of Words: The Story of William Carlos Williams』です。

2009年のコールデコットオナー賞を受賞した名作で、表紙に銀メダルが輝いています。

 

YL 1.8~2.2程度  語数は833語   Lexile: AD820Lの本です。

 

本の内容のご紹介

表紙をめくると、William Carlos Williamsさんの素敵な詩が書かれて、穏やかで柔らかい気持ちをもたらしてくれます

 

William Carlos Williams

この本は、20世紀に詩人として活躍し、また生計を立てるために医師としても勤務したWilliam Carlos Williamsさん(1883 –1963)について描いたノンフィクションの絵本です。

 

ニュージャージに誕生したWilliamは、野球や駆けっこなど、外遊びを好んだ子どもでした。

外遊びで疲れた時には、川の傍に寝転がり、せせらぎの音に耳を澄ませ、居眠りすることもしばしば。

 

いつも忙しなく動いているWilliamでしたが、学校の授業で詩を聴く時は、その風景を想像しながら、目を閉じてゆったりとした気持ちになるのでした。

 

そして、彼自身も詩を書き始めます

目に見える現実的なものについての詩が特徴でした。

詩を書く時は心が満たされ、穏やかになります。

 

詩を書くだけでは生活ができないことから、医師になるための学校に行き、地元の人に信頼される医師として長年働きました。

しかしその傍らで詩を書くことはやめませんでした…。

 

美しい詩に包まれ、Williamの人柄にふれて、穏やかな気持ちになる素敵な絵本です。

コラージュのイラストも芸術そのもの。素晴らしいです。

 

気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!

 

最後に

この本のJen Bryantさんと、Melissa Sweetさんのコンビで、以下のコールデコットオナー賞を受賞した作品も生み出しています。ご関心があれば、合わせてどうぞ。

erelc.hatenablog.com

 

この絵本は、コールデコット賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。

erelc.hatenablog.com

 

他にも、この作品とほぼ同時期に受賞を受けたコールデコットオナー作品について紹介した、以下の記事があります。

erelc.hatenablog.com

erelc.hatenablog.com

erelc.hatenablog.com

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erelc.hatenablog.com

 

erelc.hatenablog.com

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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